このmustを一言で言うならば「絶対」。 これがmustの正体です。 そして用法は2つしかありません。簡単です。疑問文もまず見かけないので無視できます。 ただしmustの置き換えであるhave toとの兼ね合いが結構厄介。共通する部分と共通しない部分があるのだ。 |
must ( have to ) |
must have been - |
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must have to |
- had to |
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have got to have gotta gotta |
① 【 推量 】 ~に違いない。 ( must ~ ・ have to ~ )
She must really need the money.
(きっといろいろ大変なんだろうなあ)
英語を直訳すると「彼女は本当にお金を必要としているに違いない」となる。shallには負けるがかなりの可能性を持った強い推量となる。にもかかわらず彼は間違えているわけですが、まあ…これはしょうがないです。そういえばこのコマは雑誌掲載時はセリフが違ってたようですね。詳しくは知りませんが…。 ちなみにhave toへの置き換えは一応可能ですがお目にかかる事はあまりありません。 あるとすればこんな感じで、あまり起こって欲しくない悪い事柄に関して使われるようです。 |
This is a dream ! This has to be a dream !
(夢だ!これは夢に違いない!)
You've got to be kidding me !
(うっそー!冗談でしょー!?)
下のコマは「冗談ぶっこいてるに違いない」という感じかなあ。ここは日本語にするのは難しい。 なおこのコマはhave toじゃなくてhave got toになってますがその件については下方参考のこと。 |
② 【 推量の過去 】 ~だったに違いない。 ( must have been ~ )
It must've been really really hard for him.
(すごく大変だったと思う)
上記の「~に違いない」を過去形にしたもの。 「彼にとってはそれは本当に大変な事だったに違いない」となる。 推量のmustの過去形はmust have beenです。 なぜそうなるのかという理由は長いのでこちらへ。 |
③ 【 義務 】 ~しなければならない。 ( must ~ ・ have to ~ )
We must defeat blue team at all costs ! There are no excuses !
(勝つのよ!特に五組の青組には絶対勝つこと!)
「~しなければならない」という義務のmustです。at all costsは「何を(どんな手を)使ってでも」。 この義務のmustはhave toと置き換えが可能。つまりどちらでも同じ表現ができるという事です。 |
Maybe you have to become a regular policeman first.
(多分、まずは最初に警官にならなくてはいけないのではないか)
You hafta hold them by the tips, and pull slowly.
(先の方を持ってゆっくり引っ張るのです)
④ 【 義務の過去 】 ~しなければならなかった。 ( had to ~ )
上記の「~しなければならない」を過去形にしたもの。 義務のmustを過去形にするのは不可能です。よってhave toに置き換えて、それを過去形(had to ~)にする、という手段を使います。 must have beenではダメである。だが絶対に通じないというわけでもないらしい。 最近垣根があいまいになってきてるようなのだ。 |
We had to retreat to Altair.
(アルテアへと撤退しなければならかった)
⑤ 【 Have got to ~ 】 ( = have to )
mustの置き換えはhave toであるがこのhave toにはさらに置き換えがある。 have got toだ。というより「 have got = have 」だ。 have toにgotを加えることにより同じ意味として機能する。同じ意味ならば入れる必要は全くないはずなのだが彼らなりのこだわりなのだろう。 この置き換えは少なくともあずまんが大王では相当数の出番があり、gotは大人気である。トレンドである以上残念ながらこの事柄は覚えておかなくてならない。 |
I've got some pictures from our trip.
(旅行の写真持ってきたよー)
I've gotta lie down if I want to put 'em in.
(目薬差すときは私は寝ないといけない)
You gotta eat more to grow more.
(沢山食べないと大きくなれないよ)
haveが外れてgottaだけになっても同じ意味として機能する。ここまでくると文法はもう目茶苦茶である。 |
I have to kill him. This guy has got to die !
(殺す!こいつは死ぬべきなんだ!)
なんとここではhave toとhave got toを使い分けている。ここでのセリフでこれらの使い分け方がなんとなく理解できそうな気がする。…ようなしないような。 |